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[画像]  世界文化遺産 コルドバ ”メスキータ” を訪れる
  
  
  
  
 
 

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 1.コルドバ ”メスキータ” を散策する
 
 コルドバ
  メスキータ  
 (コルドバの聖マリア大聖堂)
 世界文化遺産
 「コルドバ歴史地区」として1984、1994年に登録
 スペイン アンダルシア州
 コルドバ県
 (撮影 2016.07.16)
 メスキータ (mezquita)と は、スペイン語でモスクという意味で、アラビア語に由来しているとのことです。メスキータは、一般的にはスペインアンダルシア州コルドバにあるカトリック教会の司教座聖堂「コルドバの聖マリア大聖堂 を指すとのことです。
また、メスキータは、スペインに現存する唯一の大モスクです。

 785年アブドールラフマン1世は、グワダルキビール川の流れが変わるコルドバの小高い丘にメスキータの建設を始めました。ここは紀元2世紀、戦勝祈願を行ったローマ神殿があったという伝説があり、西ゴート王国時代には聖ヴィアンテ教会があった神聖な場所であったとのことです。
              (ウィキペディアより) 
(Size : 4,939KB) グアダルキビル川とローマ橋越しにメスキータを望む メスキータ、”円柱の森”を望む



 2.メスキータ 高さ54mの”ミナレット(鐘楼)” を望む
 
 メスキータは、785年、イスラム教の寺院としてアブデラマン1世時代に建設されました。その後、カトリック教徒が権力をにぎった1236年からは、内部に礼拝堂を設けたりカテドラルが新設され、メスキータはイスラム教とキリスト教、2つの宗教が同居する世にも珍しい建築となりました。
 かつてイスラム教徒が庭の池で身を浄めたオレンジの中庭や、アーチ上部の赤と白の縞模様がモスクの面影を感じさせる中にマヨール礼拝堂などがあります。                       
(ウィキペディアより)
 
■ コルドバ、メスキータのミナレット(鐘楼)を望む ■

メスキータ、オレンジの中庭にて
メスキータオレンジの中庭を望む ミナレット(鐘楼)の回廊にて
 
 ■ メスキータ、”ミナレット(鐘楼)”オレンジの中庭より望む ■

 【メスキータ、ミナレット(鐘楼)について】

 高さ54mのミナレット(鐘楼)は、コルドバで最も高い建物です。
内部には、かつてのメスキータのミナレッド(尖塔)を囲うように203段の螺旋階段が設けられているとのことです。
 




 3.メスキータ ”オレンジの中庭” を望む
 
 オレンジの中庭は、96本のオレンジ、オリーブや糸杉などの種類豊富な樹木が植えられています。かってはイスラムの礼拝者が体を清めるための沐浴を行う『禊(みそぎ)の庭』でした。
 
■ メスキータ、オレンジの中庭にて ■
メスキータ、オレンジの中庭にて
         
 



 4.メスキータ ”円柱の森”にて
 
【メスキータの円柱と二重アーチについて】

 『礼拝の間』の空間を支える無数の円柱は、世界各地から集められ、時代、様式、場所の異なる他の建物から転用されたものとのことです。
 転用によるため寸足らずとなった円柱の上部10m程度の高い天井を支える部分の工夫が、特徴となる二重アーチを生み出したとのことです。

 このメスキータ(イスラム寺院)で最も珍重されている建築要素が天井を支えるこれらの円柱と2重アーチです。これは世界に類を見ない斬新なものです。後ウマイヤ朝の建築家たちが手がけた馬蹄形のアーチは、メリダ(スペインのエストレマドゥーラ州バダホス県)にあるローマの水道橋を参考にしたといわれ、白い化粧漆喰と赤い石(レンガ)を交互に楔状に配した構成となっています。  
(旅行記:コルドバ メスキータとユダヤ人街 − スペイン(4)より)
 
 
■ メスキータ、”礼拝の間”の円柱の森です ■
  
    
 ミフラーブ(聖龕)を望む
ミフラーブは、メッカの方向を示す壁のくぼみです。モスクでは最も重要な場所の一つとなっています
  
メスキータ、円柱の森です。854本の円柱が現存し、最大時には1000本以上あったといわれています
円柱の色々です 円柱の色々です。補修の跡があります 円柱の色々です。保護カバーがかけられています
 


 5.メスキータ ”イスラム教とキリスト教の同居”
 
■ メスキータ、円柱の森の中のキリスト像です。イスラムの中のキリストの感じです ■


メスキータ、内部の装飾です



  
        
メスキータにて
 
  
 



 6.コルドバ ”メスキータ(聖マリア大聖堂)” にて
 
 13世紀にキリスト教徒のレコンキスタ(国土回復運動)によってカスティージャ王国がコルドバを再征服すると、コルドバの巨大モスク、メスキータはカトリック教会の教会堂に転用されます。最終的には16世紀、スペイン王カルロス5世(神聖ローマ皇帝としてはカール5世)の治世にモスク中央部にゴシック様式とルネサンス様式の折衷の教会堂が建設され、イスラム教とキリスト教の2つの宗教が同居する唯一無二の、世にも珍しい建築が成立しました。メスキータは大きく分けて、『鐘楼』と『オレンジの中庭』(かつてのみそぎの中庭)、そして無数の柱が森のように広がる祈りの場である『礼拝の間』の3つの部分から構成されています。
  
マヨール礼拝堂(キリスト教礼拝堂)にて
  
   
  
マヨール礼拝堂(キリスト教礼拝堂)を望む
 
 




 7.ゴルドバ ”メスキータ” 案内
 
【メスキータの歴史について】


 メスキータは、785年の創建当時は 73m角の平面規模で、その半分は前庭だった(多くのモスクの前庭と同じように 塀で囲まれているので、中庭とも呼ばれる)。
 9世紀半ばには 礼拝室が奥行き方向に拡張されて 138m に伸び、さらに 10世紀初めには 186m にまで引き伸ばされた。10世紀末には側面にも増築されて、最終的に 136m×138m の規模となり、内部の柱は 600本を数えた。
 大理石の円柱が森のように立ち並ぶ 壮大な内部空間であったが、1236年のレコンキスタ後は キリスト教の聖堂に転用され、17世紀初めには 礼拝室の中央に ゴチック様式風のカテドラルが建造されてしまうのである。それでもなお、他の大部分は オリジナルのまま保存されていて、カテドラル部分とは まったく異なったイスラーム建築の 空間とデザインを堪能することができる。      
(神谷武夫 メスキータ(大モスク)HPより)
         
 
 
 
(神谷武夫 メスキータ(大モスク)HPより)
 
 
 
■ メスキータの出入口の街並み(ユダヤ人街)です ■


メスキータの外壁を望む




メスキータの西側ファザード”外壁装飾”を望む


メスキータ、ミナレットに設置されら鐘を望む


メスキータ、ミナレットの出入り口より市街を望む
メスキータ、西側ファザードを望む メスキータ、西側ファザードにて メスキータ、円柱の森にて メスキータ、外壁装飾を望む





Google Mapより(■カーソルセットで写真表示) Google Mapより(■カーソルセットで写真表示) Google Mapより(■カーソルセットで写真表示)
 
 
 
( 後   記 )

 メスキータはイスラム教とキリスト教の同居した建物、文化の融合した建物ということで非常に興味を持って観ることができました。8世紀にイスラム教徒の首都としてメスキータ(モスク)を中心に発展し、13世紀にキリスト教文化となり今日に至っています。メスキータはコルドバの聖マリア大聖堂と呼ばれるようになっています。しかし母体はイスラムであり、イスラムの中にキリストをはめ込んだような感じがしました。イスラム色の強さを感じた建物でした。

 個人的な感覚ですがキリスト教の建築物には人を圧倒させるための威圧感、何かこれでもか、これでもかとの押しつけを感じました。その点イスラム教の建築物は、非常にシンプルで開放的だと思いました。キリスト教の文化では円柱の森等こういう建物は造れないと感じながら拝観しました。    
(2016/10/18)
 
 




 (世界文化遺産 写真)
 


メスキータ、礼拝の間の円柱の森にて





メスキータ ”マヨール礼拝堂(キリスト教礼拝堂)”にて
メスキータ イスラム教 ”ミフラーブ(聖龕:せいがん)”にて
メスキータ、オレンジの中庭とミナレットを望む



 



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