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【日本百名山 深田久弥著 「65 両神山」より】 |
私がいつも気をつけて見る山に、両神山がある。それは秩父の前山のうしろに岩乗な岩の砦のさまで立っている。大よその山は、三角形であったり屋根型であったりしても、左右に稜線を引いて山の体裁を作っているものだが、両神山は異風である。それはギザギザした頂稜の一線を引いているが、左右はブッ切れている。あたかも巨大な四角い岩のブロックが空中に突き立っているような、一種怪異なさまを呈している。古くから名山として尊崇されているのも、この威圧的な山容からであろう。それはどんな山岳重畳の中にあっても、一と目ですぐそれとわかる強烈な個性を具えている。
両神山はイザナギ・イザナミの両神を祀ってあるところから、その名が来たと伝えられている。わが国の各地にある二上山も、もとは二神山であって、二峰相並んで雌雄神のさまに立っている。ところが両神山はどう見ても二峰聳立(しょうりつ)の形ではない。それならばどうして両神山と呼ばれるに至ったのであろう。
この山には八日見(ようかみ)山の別称があり、また竜神山とも呼ばれれていた。小暮理太郎氏は山名の考証に執拗なくらい熱心な人であったが、氏も初めは、八日見山あるいは竜神山は両神山の転訛(てんか)だろうと思っていた。ところがその後いろいろ古文献を詮索の結果、この山の一番元の名は八日見山であって、それが竜神となり、両神となったのであろうと述べている。イザナギ・イザナミを祀ったのは、両神山と呼ばれるようになってからであって、それ以前にはこの二神には何の関連もなかった。
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色づくアカヤシオを望む |
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”白藤の滝”を望む(1) |
”白藤の滝”を望む(2) |
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横岩にて(右側の巨大な岩) |
満開のアカヤシオを望む |
山頂にて |
清滝小屋を望む |
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古くからの信仰登山の山、登山道で見つけた石像 |
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Yahoo!地図より |
■カーソルセットで航空写真の表示 |
■カーソルセットで航空写真の表示 |
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後 記 |
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両神山は、イザナギ・イザナミの両神を祀ってあるところから、その名前が来たと思っておりました。数十年ぶりに深田久弥署の両神山の箇所を読み返して見て、名前の由来がイザナギ・イザナミの両神では無く、地名から来ていることをすっかり忘れておりました。
両神山の登山道には、色々な石像が有りこの山の信仰に崇められていたことがよくわかります。なんといっても両神神社の狛犬にはビックリさせられました。狛犬がオオカミになっておりなかなか見られません。両神山の名前の由来も面白いが、何故狛犬がオオカミなのかにも興味がわいてきました。こんどゆっくりと調べてみたいと思います。 (2012.06.24)
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内 容 |
コース概要 【登山口コース】 |
日程 |
2010年 6月 6日(日) |
●(行き) [6月6日]
自宅03:10 ⇒ (関越道) ⇒ 花園IC ⇒ 5:10日向大谷P
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日向大谷P5:30→ 6:05会所 → 7:40清滝小屋8:00 → 9:00両神神社 → 9:40▲両神山(1723m)9:55 → 山頂直下で食事(10:00〜10:30) → 10:55両神神社 → 11:40清滝小屋11:50 → 12:20白藤の滝12:40 → (会所) → 14:00日向大谷P
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●(移動・帰り) 日向大谷P14:30 ⇒ (花園IC) ⇒ 18:30自宅 |
天気 |
曇り後晴 |
山名 |
両神山 (りょうがみやま) |
山域 |
奥秩父山塊(おくちちぶさんかい) |
入下山地 |
日向大谷(両神山荘) |
メンバー |
単独 |
メモ |
日帰り |
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